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登山

断崖絶壁有り滑落注意!真田丸ゆかりの岩櫃山を登ってきました

草津からの帰路にどこかに立ち寄ってみたいと思って検索したところ、短時間で登山できて面白そうな山を見つけたので登ってきました。

岩櫃山とは

岩櫃山は群馬県吾妻郡東吾妻町にある標高802.6m。岩でできた山で南面は約200メートルの断崖絶壁になっている。吾妻八景のひとつ。

岩櫃山に登ってみたくなった理由

  1. 駅から近い(JR吾妻線の郷原駅から直線距離で1kmほどのところにあり、もちろん駅から歩いてアクセス可能。登山にかかる時間も短め)
  2. 2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で登場(山腹に真田幸村が幼少期を過ごしたとされる岩櫃城があり、大河ドラマのオープニングでCGだけど岩櫃山が映っていたらしい)
  3. 岩場、鎖場が多い(「天狗の架け橋」というアーチ状の岩が怖そうで逆に興味がそそられた)

岩櫃山の登山ルート

岩櫃山山頂へは大きく分けると西から登るか、東から登るかの2通り。

西から登るルートは「密岩通り」で、中上級者向け。途中に天狗の架け橋がある。

東から登るルートは「沢通り」。沢通りは途中で「尾根通り」に分かれている。岩櫃城址があるのは尾根通り。

岩櫃山の山腹を東西に通る「赤岩通り」という登山道もある(郷原駅から中上級者向けの密岩通りを避けて登山する場合などに使う)。

 

今回登った岩櫃山ルート


JR郷原駅13:36→古谷登山口13:47→密岩登山口(三合目)13:58→尾根鞍部(六合目)14:14→天狗の架け橋14:21→御厩(おうまや)14:43→山頂14:47【休憩15分】→天狗の蹴上げ岩(六合目/沢通り・尾根通り分岐)15:20→岩櫃城跡15:36→平沢登山口15:49→真田道・番匠坂経由→焼肉あおぞら16:19【休憩35分】→JR群馬原町駅17:00

※登りは「密岩通り」。下りは「沢通り」→「尾根通り」

JR郷原駅から岩櫃山登山スタート

JR郷原駅下車。郷原駅は無人駅で、近くにコンビニも何もない。

郷原駅から北へ向うとすぐ前に岩櫃山がそびてました。岩櫃山の南面は200m以上の断崖絶壁で、すごいかっこいい姿の山。

でも、こんなところに登れんのかとちょっと不安。

古谷登山口


郷原駅から岩櫃山へ向う場合、まず古谷登山口を経由します。ここは無料駐車場もあるしトイレもある。


古谷登山口の看板です。パンフレットもおかれてましたので、もらいました。

古谷丁字路 「密岩通り」「赤岩通り」分岐


古谷登山口からもうちょっと進むと古谷丁字路があり、そこを左に進むと「密岩通り」、右に曲がると「赤岩通り」。

中上級者向けの「密岩通り」を登れるか不安もあったのですが、「天狗の架け橋」に興味がそそられてしまってたので「密岩通り」へ進む。

ちなみに「密岩通り」は群馬県の山のグレーディングでは「2C」と分類されてます。体力度は10段階の2なのでキツくはない。技術度は5段階中(A~E)の真ん中のCで「地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要」。以前に登った谷川岳西黒尾根は「3C」なので大丈夫かなと。


山頂の西のほうへ回りこむ。

密岩通り登山口 3合目


密岩通り登山口到着。ココから登る。

熊注意の看板があったので、スマホでラジオが聞けるradikoというアプリで、競馬中継を大きく鳴らしながら入山。駅近なので岩櫃山全域で携帯電波は通じてました。


傾斜はきついものの緑豊な山の中を進む。


次第に岩が増えていきます。


五合目あたりまで来ると鎖場も出現。


写真じゃわからないけど、けっこうな傾斜を登ってきています。


ハシゴも出現。注意して進めば危険はない。


尾根の鞍部へ出ました。ここからは尾根伝いに山頂まで…


このあたりは鎖が設置されているものの、岩場じゃないので、鎖を使わずに登れました。

天狗の架け橋へ


いよいよ、天狗の架け橋へ。「注意」と書かれているのが怖い。右に迂回路があるので無理そうだったら迂回路へ進むつもり。


これが天狗の架け橋

写真じゃわかりにくい(というか実際見てもわかりづらい)のですが、長さ4、5mほどの岩でアーチ状の橋のようになっています。

正直なところ、渡る前は怖さは感じず。

大丈夫だろう、と思って、渡ってみました。


天狗の架け橋を渡って振り返ってみた図。

天狗の架け橋の渡り始めは、幅も広いし下も見えないので怖くは無いのです。

でも真ん中まで来たら、幅が狭くなるし、けっこう高い場所にいるということがわかり怖くなっちゃいました。

結局手をついて四つん這いで渡りきる。ちょっと足も震えてしまった。

ここは登山経験・登山技術は関係ないはず。必要なのは度胸。とび職のひとだったら朝飯前で渡れるでしょう。


天狗の架け橋に続いて出現したのが、大恐竜の背中を思わせる鎖場。


登って振り返ってみたところ。中上級者コースということで無理そうな場所があれば引き返すつもりでやってきたのですが、もう後戻りはできない気分。こんなところ降りたくない。

このあたりでほかの登山者とすれ違ったのですが、結局下山時までで遭遇した登山者はその1組のみでした。そんな寂しい状況でしたので滑落したら自力でなんとかするしかない。

2016年に「天狗の架け橋付近で30m滑落事故」が発生したそうですが、たぶんここじゃないかな。天狗の架け橋から落ちても30mは滑落しないと思われるので。


しばらく進んだら高さ数メートルの大きな岩が。鎖じゃなく針金が設置されている!。おかしいかなとは思ったのだけど、針金を頼りに上まで登る。


南斜面の断崖絶壁の表側だから、ほぼ直立の岩。


登った大きな岩からの眺め。すごい景色がいい。

と、ここで進むべき道がわからなくなる。なんか立っている岩の裏の下のほうを見ると立ち入り禁止のテープが張ってあるのだけど…。


木々の間を縫うように斜面を降りてみたところ、、八合目の看板の裏側にでました。立ち入り禁止テープも張られている。

いつの間にかミスコースして立ち入り禁止区域に入ってしまってたということ。

岩に鎖じゃなく錆びた針金が設置されていたのを見た時点でおかしいと思って一旦引き返すべきでした。これは反省。

御厩(おうまや)


御厩(おうまや)という場所からの眺め。洞窟っぽい雰囲気。


鷹ノ巣岩陰遺跡という町史跡で、弥生人の人骨などが出土した場所らしい。この写真の穴をくぐって進む。


穴をくぐったところが九合目。「この先滑落事故現場」の看板あり。2016年に山頂付近で100m滑落死亡事故も発生していますが、このあたりなのでしょう。

山頂の下をぐるっとまわり、最終の登り。角度が急で10m位あるかもしれない鎖場。注意して登れば問題ないレベル。

岩櫃山山頂


標高802m、岩櫃山山頂へ到着。


山頂から南西方面の眺め


山頂から南東方面の眺め


山頂から北方面の眺め

山頂からは360度見渡せる。登ってきた甲斐のある絶景でした。

密岩通り」の登りは面白かった。ボルダリングちょっとやってみた程度のレベルで十分上れる。天候が悪くなければ。きちんと気をつけて足を進めれば。

ミスコースしてしまったのは反省。。

岩櫃山山頂から群馬原町方面へ下山


山頂のすぐ下に登山道分岐有り。右がこれまで登ってきた「密岩通り」。これから進む「沢通り」


すぐにもうひとつの山頂といってもよさそうなピーク有り。


登ったところから山頂を振り返る。写真真ん中のてっぺんが岩櫃山山頂。


こっちのコースは岩場も少なく、普通の山道だな、なんて思ってましたが…


やっぱり大きな岩が出現。


岩越え、鎖場はほぼ無かったと記憶しておりますが、大きな岩の割れ目のような場所を通ったりして、面白い。


こちら天狗の蹴上げ岩。なんでこの名前なのかは不明です。

尾根通りへ

天狗の蹴上げ岩の先に分岐有り。沢通りと尾根通りに分かれるのですが、岩櫃城址がある尾根通りを選択。
さらに尾根通りをちょっと進んだところに、赤岩通りの分岐有り。


尾根通りにも岩場はある。迂回もできますが、もちろん岩場コースを選択。

コースのまんなかにどーんと存在していた天狗岩。顔の真ん中に大きな鼻がついているように見えますが、天狗かというと?

岩櫃城址


岩櫃城本丸址到着。岩櫃城は中世に築かれた山城で正式な築城者・時期は不明。戦国時代に真田幸隆によって落城されて以降、真田氏の城として使われたそうです。


岩櫃城本丸址の竪堀

城址周辺はきれいに整備されていて、休憩所もあるし、そのなかには「ご意見帳」もおかれてました。やっぱり大河ドラマをみてここまでやってきた人が多いみたい。


本丸から離れたところに二の丸跡。

 


岩櫃城址から下山。お城をおとづれるひとはそれなりに多いようで、登山中はほとんど人を見かけませんでしたが、このあたりでは数組とすれ違いました。


岩櫃山の東の登山口「平沢登山口」に到着。


平沢登山口の近くには観光案内所と70台収容可能な駐車場有。自販機もあればガチャガチャもある。「真田紐をつかった熊鈴」の出てくるガチャガチャがあったので、1個GET。

 


平沢登山口から真田道とよばれる道を2.5kmほど北東に歩いて群馬原町へ到着し、登山行程終了。

岩櫃山からの距離は郷原駅より遠いけど、群馬原町駅は周辺にお店もあり、電車の待ち時間もつぶせるので、やっぱり下山後はこちらの方向へ来るのがおススメ。

「岩櫃ふれあいの郷・岩櫃城温泉」という、本当にお城のような立派な建物の温泉施設もあったのだけど、ことし閉館してしまったそうで、その点は残念。